トピックス
Eye Spot
Eye Spot vol.28
日々配信されるニュース、年100万報を超える新たな医学論文、情報に溢れる現代だからこそ、限られた時間で有益な情報をお届けしたい!
そんな思いから、脳神経外科領域を中心に、現代医療を取り巻くトピックスをご紹介いたします。
【医療政策】
文部科学省、大学病院などを支援して医学系研究を加速するプログラムを補正予算で新設
(日経バイオテクONLINE, 2025/02/03)
2025年度の予算案について、文科省研究振興局ライフサイエンス課の担当者が、「特定のプロジェクトに注力するというよりは、前年と同じようにあらゆるプロジェクトを粛々と支援していく方針だ」と話すように、予算額は前年と同程度の項目がほとんどだ。ただ、2024年5月に発表された、政府の「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」の中間取りまとめを踏まえて文科省は、(1)「医学系研究支援プログラム」、(2)「橋渡し研究プログラム」、(3)「生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)」、(4)「創薬・医療技術基盤プログラム(DMP)」──などを推進していく計画だという。
【診療看護師】
(日経メディカル Online, 2025/01/24)
2016年に、日系資本でカンボジアの首都プノンペンに開設されたサンライズジャパン病院。日本人と現地の臨床スタッフが共に働く、海外で初の日本式総合病院として注目され、多くの患者が日々訪れている。運営母体となっているのは北原病院グループ(東京都八王子市)だ。実は、この病院で働いていた1人の診療看護師(NP)がいる。サンライズジャパン病院院長の岡和田学氏に、海外でのNPの活動について聞いた。
【医療DX】
誰もが命を救われてきた資源、なぜ「医療健康データ」が重要なのか
(日経クロステック【IT】, 2025/01/29)
医療においてデジタル化、すなわち医療健康データの利用を進める必要性は否定できない。そもそも医療健康データを収集して活用するには、どのようなメリットがあって、一方でどのようなリスクがあるだろうか。
【論文】
「スタンディングデスク」も長時間は逆効果? 起立性低血圧や静脈瘤が増加
(日経Gooday, 2025/01/17)
今回、オーストラリア・シドニー大学の研究者たちは、立ったままで静止している状態と座っている状態を区別できる加速度計を装着した人たちのデータを解析し、毎日の座位時間、立位時間、それらを合わせた静止時間と、起立性の循環器疾患(起立性低血圧や静脈瘤など)、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)の発生率との関係を検討しました。